「篆刻印が作りたいんです。。。」

今日は　篆刻講師の仕事で出かけました。
土砂降りの雨でしたからちょっと憂鬱な朝でしたが
面白い出会いがありました。

午後、昼食から帰ってきたら、一人のおじ様が私を待っていてくださいました。
『篆刻を習いたい』と仰って　見せてくださったノートにはぎっしり自作の印が押してありました。
2年前から本を参考に　「篆刻印」を作っているというお話でした。
本当の印象聞かせて欲しいと仰るその方は、私が『綺麗に彫れていますね』と言った言葉に納得がいかない様子でした。本当のことを言って気を悪くされても、、、と躊躇していたのですが　はっきり申し上げることにしました。
「印鑑としては　とても上手に出来ています。でもこれらは　篆刻印ではありません」

・・・・・その瞬間　おじ様は「そうなんです!　自分でもどうしても納得いかなかった。篆刻を作りたいんです!」と　力をこめて仰るんです。
そこで　私が作った篆刻印を幾つか参考にお見せしながら、一緒に作って行くことになりました。

おじ様の印の線は　ただただまっすぐに美しい。でも、私が篆書に感じる美とは相通じるものがありません。もっと破壊して、もっともっと風や雨や時と遊びましょう～

それから　おじ様にいつものように彫ってもらったものを　補刀するという作業を繰り返して
まったく違う趣の印につくり上げていきました。
最初は、私に頼んだもののこの頼りない女でいいのか、ときっと半信半疑だったであろうおじ様も最後には　やはり教えてもらってよかった自分の今までの印と全く違う!　と言ってくださいました。
また私が教える時には参加したいと仰ってくださったので　私もかかりっきりでお教えした甲斐があったなぁ～と嬉しくなりました。

本を頼りに、それだけでつくり上げていくのには　ﾑﾘがあります。
ちょっと彫り方を教えて差し上げるだけで　グッと巧くなることも多いです。
今日来てくださった方たちが　篆刻の面白さを忘れずに
時々　作り続けてくださったらこんなに嬉しいことはありません。

皆さんに教えていただいたことも多かったです。ありがとうございました。

「篆刻印が作りたいんです。。。」

今日は　篆刻講師の仕事で出かけました。
土砂降りの雨でしたからちょっと憂鬱な朝でしたが
面白い出会いがありました。

午後、昼食から帰ってきたら、一人のおじ様が私を待っていてくださいました。
『篆刻を習いたい』と仰って　見せてくださったノートにはぎっしり自作の印が押してありました。
2年前から本を参考に　「篆刻印」を作っているというお話でした。
本当の印象聞かせて欲しいと仰るその方は、私が『綺麗に彫れていますね』と言った言葉に納得がいかない様子でした。本当のことを言って気を悪くされても、、、と躊躇していたのですが　はっきり申し上げることにしました。
「印鑑としては　とても上手に出来ています。でもこれらは　篆刻印ではありません」

・・・・・その瞬間　おじ様は「そうなんです!　自分でもどうしても納得いかなかった。篆刻を作りたいんです!」と　力をこめて仰るんです。
そこで　私が作った篆刻印を幾つか参考にお見せしながら、一緒に作って行くことになりました。

おじ様の印の線は　ただただまっすぐに美しい。でも、私が篆書に感じる美とは相通じるものがありません。もっと破壊して、もっともっと風や雨や時と遊びましょう～

それから　おじ様にいつものように彫ってもらったものを　補刀するという作業を繰り返して
まったく違う趣の印につくり上げていきました。
最初は、私に頼んだもののこの頼りない女でいいのか、ときっと半信半疑だったであろうおじ様も最後には　やはり教えてもらってよかった自分の今までの印と全く違う!　と言ってくださいました。
また私が教える時には参加したいと仰ってくださったので　私もかかりっきりでお教えした甲斐があったなぁ～と嬉しくなりました。

本を頼りに、それだけでつくり上げていくのには　ﾑﾘがあります。
ちょっと彫り方を教えて差し上げるだけで　グッと巧くなることも多いです。
今日来てくださった方たちが　篆刻の面白さを忘れずに
時々　作り続けてくださったらこんなに嬉しいことはありません。

皆さんに教えていただいたことも多かったです。ありがとうございました。